2009年11月16日月曜日

『10年先を読む長期投資』

ブックオフで350円で買った、『10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え』(澤上篤人著、朝日新聞出版)を読む。

『10年先を読む長期投資』

長期投資を実践している人にとってカリスマ的存在の著者だが、雑誌の記事は読んだことはあっても書籍は読んだことがなかったので、読んでみた。内容は極めて平易で、ある程度の金融知識のある人ならば全て知っていることと思う。

かつてのような高金利政策はありえないので、貯蓄から投資への流れは必然、ならば将来あるべき姿の社会を実現してくれるだろう企業に投資をすることで、社会は自分の望むべき方向に進み、子や孫のためにもなる、という思想に基づいてる。

そして、優良企業の株を暴落時や周りに釣られて安くなってしまったときに購入し、それを5年、10年と持ち続けることを指南している。ただ、どの個別株を買っていいか判らないし、いつが安値なのかもわからない人には維持費の安い投資信託(もちろん「さわかみファンド」)を薦めている。

しかし、さわかみファンドは運用成績でインデックスファンドに負けているし、さらに維持費の安い投資商品を買いたいならばETFを買った方が良い。だが、著者の考え方には賛同するので、ポリシーのはっきりしない投信や、ETFの仕組みがよくわからない投資初心者には、これをきっかけに投資について勉強するつもりでさわかみファンドを購入してみるのはいいと思う。

何はともあれ、「5年で1億作る!」とか、「FXで10億稼いだ!」などという甘い話はありえず、なにごとも地道にコツコツというのが一番いいのではないでしょうか。アクティブよりもインデックスのほうが運用成績が良いことがそれを一番物語っています。

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