2009年11月24日火曜日

『「R25」のつくりかた』

ブックオフで450円で買った、『「R25」のつくりかた』(藤井大輔著、日経プレミアシリーズ)を読む。

『「R25」のつくりかた』

実はR25は読んでいないのだが、ビジネスモデルとして興味があったので買ってみた。というわけで、「刺さった」言葉。(文中で「刺さった」という表現があり、気に入ったのでさっそく使ってみる)

「インターネットには、ヤフーのようなポータル(玄関)サイトがあるように、ペーパーメディ、活字メディアのポータル的な存在があっていいのではないか、と」

「ある心理学者が、マキシマイザーとサティスファイザーというタイプを提唱しています。何かをたくさん比較検討する人は、いい商品を買っている確率が高いのですが、実は満足度は低いというのです。これが前者です。逆に後者は選択肢が少ない中でパッと買ってしまったりするのですが、満足度は高い」

「ちょうど首都圏の電車で駅一つ分を移動する二分くらいで読める分量のコラム、というコンセプト。約八百字の同じ文章ボリュームのものがカセット状に並んでいく構成でした」

「僕自身、自分ではっきりとした主義主張があるタイプではありませんでした。でも、好奇心はある。さらに僕には元来、とんでもない面倒くさがりやで、何もしたくないと思っている部分があるわけです。仕事もしたくなければ、外出もしたくない。そういうどうしようもない自分にフォーカスする。そんな怠惰な自分が、ちょっとでも面白いかも、と思えるものは、いい企画になるのではないかと判断していくわけです」

「有料誌は読者から買ってもらっているわけですから、買った側もある程度は内容について了解しているとも言える。しかし、なんの気なしに手に取れるフリーマガジンだからこそ、作り手の責任が重大だと僕は思ったのです」

「おそらく日本はどんどんシュリンクしていってしまうでしょう。だから、常にイノベーションを起こし続けなければいけないというのが、いまの世の中に必要とされるスタンダードではないかと思うのです」

「「頑張れば報われる」というような根拠のない言葉は、情報通でシビアな世界を知っている彼らには、もはや届かないのです」

R25も最近は一時期よりも勢いがなくなりましたが、それはそれだけ社会に受け入れられたということなのかもしれない。

次回は見かけたら、ラックから取ってみよう。

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