2009年11月12日木曜日

『中南米が日本を追い抜く日』

ブックオフで400円で買った、『中南米が日本を追い抜く日 三菱商事駐在員の目』(石田博士構成、朝日新聞出版)を読む。

『中南米が日本を追い抜く日』

南米に駐在している三菱商事の社員達が、もっと南米を知ってもらおうと社内向けにメールで情報発信しているものをまとめたのもの。社内報に近いので深い洞察はなく、軽く読める。

南米というと重債務国、貧困、悪い治安といったイメージが強いが、本書を読むとそういったステレオタイプ的なイメージよりも、将来性のほうが強く感じられる。農業は当然のこととして、工業、石油、ITでも発展を続けていることがわかる。

ただ、安くて品質が良くても日本で売れるとは限らず、例えば牧草で育った牛は肉が草臭くなるので、穀物で育った牛を食べている日本では売れない。このような見えない非関税障壁ともいえる文化の違いから売れない商品は多々ある。そこで、売り先を日本ではなくアジアの他の国に切り替えて、販路を広げるといったことも行っている。そして、文化の違いを次のように推察している。

「大豆やトウモロコシがマレーシアやタイに売れた。だが、なぜかフィリピンには売れなかった。はじめは理由がわからなかった。だが、そのうちに思い当たった。日本もフィリピンも、米軍が進駐した。一方、マレーシアやタイは米国よりも欧州の影響をより色濃く受けている。アルゼンチンはイタリアとスペインの影響が強い、いわば「欧州の飛び地」だ。西洋的な食習慣を米国から与えられたのか、欧州から学んだのか。輸出先にできるかどうかは、ここに大きな違いがあるのではないだろうか」

南米でのビジネスの大変さも書かれているが、南米のことよりも南米で働く商社マンのほうが凄いなと感じた。こういう人たちがいるから日本の製品が海外で売れて、そして海外の製品が日本で売られているのだろう。

ところで、ガソリンが一番安い国はベネズエラだそうで、リッター5円以下とのこと。クウェートより安いところがあったとは驚き。

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