2009年12月18日金曜日

『カリスマ体育教師の常勝教育』

ブックオフ以外の新古書店で100円で買った、『カリスマ体育教師の常勝教育』(原田隆史著、日経BP社)を読む。

洋服はユニクロばっかりだし、ラッキークジにもはずれたので、ユニクロに関する本でも読もうかと思っていたときに見つけた一冊。以前、ユニクロを取り上げたドキュメンタリー番組で著者が紹介されていたのを覚えていた。内容は、急激に拡大したユニクロでは社員教育が追いつかず、その改善のためのコンサルティングとしてユニクロに雇われたというもの。

著者は荒れた大阪の公立中学校を13回の日本一に導いた、陸上の神様と呼ばれていた。手法は、まず目標を書き出して、いつまでに達成するかスケジュールを組む。これはワタミ・フードサービスの渡邊社長と同じ手法だなと思ったら、社長との出会いも書かれている。その顛末は面白いが、ネタばれになるので敢えて記さず。


『カリスマ体育教師の常勝教育』

また、心技体で一番大切なのは心であり、心をきれいにする態度教育を最も重要としている。ここまで書くとスパルタかと思われるが、決してそうではなく自分で考えて実践できる自立型人間の育成を目指しており、陸上部でも著者が直接指導することは少なく、権限委譲した上級生に任せるスタイルをとっている。

これら手法も大事だが、それ以上に指導するだけでなく自分も厳に律しているのが印象的であった。指導するだけなら簡単だが、指導するからにはそれ以上に自分に対して厳しくなければ示しがつかない。

最後に、著者は人生で本当に役に立つこと4点として、1.心づくり(目標設定)、2.主体変容(自分に気づき、他人に気づくこと)、3.個人理念の構築(何が起きても動じない自分づくり)、3.長所の発見と伸長(自分の得意なことから成功を導き出す、を挙げている。

というわけで、著者が自身に対するスパルタ的厳しさに感心させられた。なお、アマゾンのレビューでは高評価となっていて、大半がビジネス書として最適となっている。しかし、ほとんどの人は目標設定を書き出すといった手法に囚われているのであって、自分に厳しく出来るかについては感じていないように思った。という自分も全く駄目で、目標すらありません・・・

というわけで、ちょっと番外編ですが久しぶりの普段使っているサービスに関する本を読むシリーズ六冊目でした。

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