2011年3月6日日曜日

『日本経済「余命3年」』

図書館で借りた、『日本経済「余命3年」』(竹中平蔵、池田信夫、鈴木亘、土居丈朗、PHP研究所)を読む。

『日本経済「余命3年」』

『2020年、日本が破綻する日』に触発されて、もっと幅広い意見を知ろうと思って読んでみた。ただ、基本的は『2020年~』と概ね同じ意見であり、改革に残された時間はわずかしかなく、それを過ぎるとどうなるかわからないとする。本書のほうが政治についてさらなる言及をしており、後半は官僚について討論をしている。

「余命3年」というのは、「全治3年」という楽観論があるがそうではなく今みたいな奇妙な安定した状態は3年しか続かず、それまでに何もしないとそれ以降はどういう不測の事態が起こるかわからないという意味。

池田信夫は『希望を捨てる勇気』で財政危機について述べていたが、それ以外の人の意見は初めて知った。ほとんどについて賛同できたが、竹中平蔵が自身が大臣だったときの功績をやたらと主張するのが鼻に付いたが、それでも言っていることは正しいと思う。

やはり政治が変わらなければいけないと思うが、その政治家を選択するのは国民であり、全員が痛みを受け入れなければさらなる苦痛が待ち構えているのが現状だと思う。

でも、進んで痛みを受け入れる人などおらず、結局は外的要因が起きないと皆、目を覚まさないのかもしれない。その外的要因がソフトランディングであることを祈るが、たぶん厳しいんだろうな・・・

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