2012年3月11日日曜日

『日本国はいくら借金できるのか?』

図書館で借りた、『日本国はいくら借金できるのか? 国債破綻ドミノ』(川北隆雄著、文芸春秋)を読む。

『日本国はいくら借金できるのか? 国債破綻ドミノ』

書いてあることは今まで読んだ国債関連の本と同じなので、特に感想はなし。ただ、ネバダ・レポートなる存在をはじめて知った。

いわゆる怪文書の類で、2002年の予算委員会で民主党の五十嵐文彦議員(当時)が質問の中でネバダ・レポートとして取り上げたことから有名になったらしい。

内容は、下記の通り。

① 公務員の総数の30%カット、及び給料30%のカット、ボーナス全てカット
② 公務員の退職金は100%すべてカット
③ 年金は一律30%カット
④ 国債の利払いは、5~10年間停止
⑤ 消費税を20%に引き上げ
⑥ 所得税の課税最低限を年収100万円まで引き下げ
⑦ 資産税を導入して不動産には公示価格の5%を課税、債権・社債については5~15%の課税、株式は取得金額の1%を課税
⑧ 預金は一律1000万以上のペイオフを実施し、第2段階として預金額を30%~40%財産税として没収する


IMFが日本再建策として作ったレポートということらしいが、たぶんウソだと思う。ただ、もし財政破綻した場合には、こいうことが起きても不思議ではないかもしれない。

三菱東京が国債暴落に備えたシミュレーションを行っているという報道があったり、自民党がX-DAYプロジェクト報告書をまとめたりと、国債暴落は必至、あとはそれがいつ起きるか、というのが世間の流れになりつつある。

小市民が破綻を回避させるのは出来ないので、ならば国債が暴落したときに銀行や生保がどうなるのか、個人の預金、債券、株式、投資信託はどうなってしまうのかを予想しておくことが自分の資産、将来への投資(お金に限らず仕事等)をどうするかに繋がるので、破綻後を詳細にシミュレーションをした書籍が読みたいところ。でも、今のところそういった本は見当たらない。

というわけで、久しぶりの国債関連ネタでした。

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