2011年10月26日水曜日

『国債・非常事態宣言』

図書館で借りた、『国債・非常事態宣言 「3年以内の暴落」へのカウントダウン』(松田千恵子著、朝日新書)を読む。

『国債・非常事態宣言』

他の国債関連モノと似たような内容なので、特に新たな発見はなし。ただ、気になった引用があったので、それを紹介。

「国債が沢山殖えても全部国民が消化する限り、すこしも心配は無いのです。国債は国家の借金、つまり国民全体の借金ですが、同時に国民が其の貸手でありますから、国が利子を支払ってもその金が国の外に出て行く訳でなく国内で広く国民の懐に入って行くのです。一時「国債が激増すると国が潰れる」という風に言われたこともありましたが、当時は我国の産業が十分に発達を遂げていなかった為、多額に国債を発行するようなときは、必ず大量の外国製品の輸入を伴い、国際収支の悪化や為替相場、通貨への悪影響の為我国経済の根底がぐらつく心配があったのです。然し現在は全く事情が違い、我国の産業が著しく発達して居るばかりでなく、為替管理や各種の統制を行って居り又必要なお金も国内で調達することが出来るのでして、従って相当多額の国債を発行しても、経済の基礎がゆらぐような心配は全然無いのであります」

リフレ派、もしくは財務省のコメントかと思いきや、なんと第二次世界大戦前に大政翼賛会から出された文章とのこと。歴史は繰り返す、ということでしょうか。

久しぶりの読書投稿でしたが、実は国債モノ以外にも大量に読んでおり、最近はヤクザ、ギャンブル系に嵌っています。もっとも、もはや国債もギャンブルと同じかもしれないけど・・・

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