2012年1月1日日曜日

『絶望の国の幸福な若者たち』

珍しく書店で買った(図書カードを貰ったから)、『絶望の国の幸福な若者たち』(古市憲寿著、講談社)を読む。

元旦の記事は何にしようかと過去の記事を見返したら、読書ネタばかり。特に新年の決意を語らせるような本も読んでいなかったので、最近読んだ本ということで。

以前、著者の『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』を読んで面白かったから、最新作も買ってみた。

『絶望の国の幸福な若者たち』

大人が思うほど若者は不幸ではなく現状に満足していることを考察。高望みしなければそこそこな生活が送れる日本は実は幸福な社会。

著者は最後にこう結ぶ。

戻るべき「あの頃」もないし、目の前に問題は山積みだし、未来に「希望」なんてない。だけど、現状にそこまで不満があるわけじゃない。なんとなく幸せで、なんとなく不安。そんな時代を僕たちは生きていく。絶望の国の、幸福な「若者」として。

元旦にしては暗い記事ですが、だからといって『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(鈴木智彦著、文芸春秋)の感想よりは良いかと思ったので・・・




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