2009年12月22日火曜日

『成功は一日で捨て去れ』

知人に借りた、『成功は一日で捨て去れ』(柳井正著、新潮社)を読む。装丁は『成功のコンセプト』と同じ、佐藤可士和。『カリスマ体育教師』もいいが、やはり本家を読まなければということで、著者の最新刊を読んでみた。


『成功は一日で捨て去れ』

GAPやH&Mと対等に戦える世界のグローバル企業になるべく、日々の奮闘が記されている。これがソニーや、GEについて書かれていると雲の上の話と感じてしまうが、ユニクロとなると日頃接しているだけあって身近に感じてしまう。

洋服なんて誰にでも作れつつも海外の安い製品に負けてしまう斜陽産業と誰もが思っていたはずだが、それをここまで世界企業に育て上げた手腕はすごい。しかし本書はそんなことよりも、洋服にかける志、しかも世界一を狙うという高い志、スピード、自分の言葉で語る、ということを何度も自問自答している姿が現れている。

そんな自問自答の中で、ニューヨーク、ロンドンへの海外出店、セオリー買収、ジル・サンダーとの提携等が淡々と綴られ、派手な話題つくりと思っていたことが用意周到に行われていたことに気づかされる。

フリースに始まるブームを何度も作り出し、そして反動も乗り越えてきたのは、偶然ではなく努力の賜物ということ。今までは安くて品質が良いからと着ていたが、今後はそのスピリッツに応援するつもりで買おうと思った。とはいいつつ、特売品しか買ってませんが・・・

普段使っているサービスに関する本を読む第7弾でした。

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