図書館で予約していたが14人待ちだったので予約自体を忘れていた、『新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには?』(猪野朋也著、ブルース・インターアクションズ社)を読む。まさに突然、「予約して本が入荷しました」とメールが届く。ちなみに、予約したのは約4ヶ月ぐらい前だと思う。
『新宿駅最後の小さなお店ベルク』
新宿駅東口を利用する人であれば誰でもベルクの存在は知っていると思う。本書を読む前までは、たんなる喫茶店かと思っていたが、完全に大違い。
日本、いや世界でも屈指のターミナル駅の改札脇という好立地だから出来ることだと思いがちだが、実は最高の食材、こだわり、そしてスタッフによって支えられている。飲食業では通常、原価20%程度らしいが、ベルクは50%という最高の食材を使って提供している。ただ単に最高の食材を使っているだけでなく、コーヒーマシンの部品を交換しただけでも味の変化がわかってしまうほどの嗅覚を持ち、ゆえにマシンメーカーの社員とも対等に渡り合うこだわりもを持って調理している。そして、お客様の気持ちを優先した接客で、ホームレスも持て成す。
やはり、これは新宿駅改札脇だから出来ることだと思いがちだが、もしベルクを会社に例えたらどうなるだろうか。社屋の立地が良いからといって、その会社が良いとは限らない。人通りが多いところに事務所があるからといって、モノが売れるわけではない。大手競合(ドトールやスターバックス)が近所に進出したら対抗せねばならないし、ましてや簡単に会社を移転したり廃業することは出来ないはず。ゆえに、この本はカフェストーリーではなく、ビジネス書としてのエッセンスもあると思う。
ベルクには行った事がないので、新宿に行く機会があれば訪れてみようと思う。最後に新宿に行ったのはMUJIカフェ。それにしても最近はチェーン店ばかりで、個人店には行ってないことに気が付いた。ベルクのような個人店を応援しているつもりでも、行っていないなら意味が無い。ちょっと反省。
2 件のコメント:
はじめまして、こんにちは。ベルクの本の感想リンク集
http://www28.atwiki.jp/allsangonthecorner/pages/13.html
allsangonthecorner @ ウィキ「『新宿駅最後の小さなお店ベルク』の感想を集めてます」
にリンクを張らせていただきました。
はじめまして。
というわけで、ベルクに行ってみました。
http://slightly-jet-lag.blogspot.com/2009/06/blog-post_15.html
コメントを投稿