ベトナムのニャチャンビーチで読むべくブックオフで本を大人買いしましたが、そのうちの一冊。そして素晴らしいことに全て105円です。
『駅弁大会』
京王デパートの名物企画「京王百貨店駅弁大会」の奮闘記。2001年には5億9,315万円売り上げたそうで、今では6億以上だと思う。
1966年に開始してから毎年の積み重ねでここまでの数字になっているが、そこに至るまでには継続だけでない努力がある。衛生面、殺到する客を捌く、常連に飽きられない新企画の立案、新お弁当屋さんの出店交渉などなど。これらは当然だろうなと思ってしまう。
しかし、出店者同士が縁あって結婚したり、お互いを助け合ったり、実はご飯は同じ業者が納入していたりというのは内部の人しかわからないことであり、裏側が覗けて面白い。また、かつて樺太にあった駅弁を復活させて、その当時を知る人々に試食してもらうシーンはなかなか熱い。
ところで、著者は「京王百貨店駅弁チーム」となっているが、プロのライターが取材して書いていると思う。ただ、「白い歯を見せて笑った」など陳腐な表現が多くて鼻に付いた。
駅弁大会には行ったことがないが、読中から駅弁が食べたくなり、最近はカニ弁当が人気らしいのでカニが食べたくなってしまった。というわけで今年の駅弁大会に行ってみようと思ったが、混雑しているのは苦手なので行かず仕舞い。イカ飯も食べたい・・・
ビーチで読もうと思っていたが、ニャチャンに到着する前に読み終えてしまった一冊でした。
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