2009年11月29日日曜日

ルフトハンザ航空 bmi 買収

ルフトハンザのWebページを見ていたら、イギリスのbmi航空を完全買収するニュースリリースを見つける。以下転載。

「ルフトハンザ、英bmiの完全買収へ。11月1日、bmi株式の100%取得予定

ルフトハンザ グループ(以下、ルフトハンザ)は、11月1日付でイギリスのブリティッシュ ミッドランド航空(以下、bmi)株式の20%を追加取得し、保有比率を100%に引き上げ完全子会社化する予定であることをお知らせいたします。
ルフトハンザは35%を出資しているLHBD Holding Limited(LHBD)を通して、SAS Group(SAS)よりbmiの発行済株式総数の20%を約1,900万ポンドで取得します。さらに、1999年の契約に基づき、SASにはbmi株の権利放棄の対価として1,900万ポンドを支払います。また、ルフトハンザの戦略的判断により、bmi全体または部門が2年以内に売却される場合、一定の条件下で、SASに対して追加支払が発生します。
なお、ルフトハンザは必要な運航権の取得後、LHBDの出資比率を100%に増加予定です」


bmi航空ロゴ

日本には就航していないので馴染みがありませんが、英国内を移動するときにたまに利用しています。

有り難いのは、スターアライアンスに加盟しているのに限りなく格安航空会社になっていること。例えば2004年5月にパリからロンドンに飛んだときは(現在は廃線)、税金込みで6,175円(当時のレートは1ユーロ=138.4円)。激安ですが別にバーゲンフェアというわけではありません。ライアンやイージージェットよりは高いかもしれませんが、利用する空港はシャルルドゴールとヒースローだったので、使い勝手は良かったです。

今回、ルフトハンザの子会社になるということは、近日中にマイルサービスがMiles & Moreになるということ。すなわち、セネター(スターアライアンスゴールド)は125%加算となります。

これでまたマイルが集めやすくなりました。ちょっとだけビジネスクラスアップグレードへの道が速まりそう・・・

2009年11月28日土曜日

『ウォール街のランダム・ウォーカー』

図書館で借りた、『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール著、井手正介訳、日本経済新聞社)を読む。

『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』

投資に関する名著ということで読んでみたが、まさに名著。面白いに尽きる。わかりやすく平易な言葉で書かれており、さらにウィットに富んだ文章で読み手を飽きさせない。1973年に出版され、9版を重ねた今なお売れ続けているとのことで、いかに人気があるかがわかる。

この本の結論は前書きに書かれている、「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと持っているほうが、はるかによい結果を生む」に尽きる。テクニカル分析、チャートを読むといったことがどれだけ意味がないことか、そして何もしないインデックスがどれだけ価値を生み出すかを理論付けて解説している。そして、プロのファンドマネージャーの成績と、ダーツを投げて当たった銘柄で運用した結果が変わらないか、もしくはダーツのほうが成績が良いという結果も出している。

ゆえに単年度ではインデックスに勝るアクティブファンドがあっても、長期間で比較するとインデックスが勝つし、そもそも売買を繰り返すほど手数料がかかるのでアクティブは不利になる。

個別株でも優良大型株であればいいかもしれないが、ドルコスト平均法と配当の再投資がしづらいし、複数株に分散しにくい。そこで著者は、インデックスファンドをドルコスト平均法で購入すること、金額がまとまればコストの安いETFを薦めている。

結局のところ、さわかみファンドがインデックスに負ける理由は、ポリシーを持っているかもしれないが、そのポリシーの分だけコストがかかっているから、とでも言えるのではないだろうか。

もう少し若いときにこの本に出会っていたら、今よりもお金は貯まっていたかも・・・

2009年11月27日金曜日

中東ホテル マイル獲得

中東出張で利用した各ホテルから、ルフトハンザのMiles & Moreにマイルが加算される。

どのホテルからも直ぐに加算されていた。何ヶ月も待たされたA|Clubとは大違い。


マイル加算一覧

クウェートのホリデイインからは1,000マイル。カタールのラマダホテルからは500マイル。イスタンブールのベストウェスタンからは500マイル。中東出張のホテル宿泊だけで2,000マイル獲得したこととなる。

500マイルは小さいが、どうせ宿泊するならマイルが加算されるほうがお得。もっとも、ANAやJALだとホテル以外にも獲得手段がたくさんあるが、ルフトハンザは提携企業が少ないから俗に言う陸マイラーには向かない。飛行マイル以外は、せいぜいホテルとクレジットカードぐらい。

以上、小市民のささやかな楽しみでした・・・

2009年11月26日木曜日

『目と耳と足を鍛える技術』

ブックオフで400円で買った、『目と耳と足を鍛える技術 初心者からプロまで役立つノンフィクション入門』(佐野眞一著、ちくまプリマー新書)を読む。

『目と耳と足を鍛える技術』

佐野眞一は好きな作家の一人なので買ってみた。ノンフィクションを一冊書き上げるのに何年もの時間と執念が必要だが、それ以上に取り上げられた人たちの人生と熱意のほうが面白いことに気づく。

「世間の眼? そんなん気にしとられへんわ。自分の人生や、人に左右されない。ヘンなこといわれたら、なんでアカの他人にごちゃごちゃいわれなあかんの、いうてやります。町会長はんもヘンなこといわさへん、いうて約束してくれはりました」(セプテンバー・セックス)

「ある年の正月早々、東京周辺百二十万世帯の水道からいやな臭いのする水が出て大騒ぎになった。タマネギの腐ったようななんともいえむいやな臭いだった。どんな物質がどこから混入したのか皆目見当がつかない。しかし、前田の鼻はそれすら見逃さなかった。「ほんのわずかだが取水源の川の水の臭いが残っている」というのである。前田の追跡行が始まった。ボートを仕立て、利根川をどこまでもさかのぼる。前田の鼻がつきとめた汚水源は、浄水場から利根川を百キロも上流にさかのぼった群馬県渋川のチクロ工場だった」(水の終わり)

料理人(書き手)の腕と、素材(対象者)の良さがかみ合ったとき、最高のノンフィクションが生まれるのであろう。

ところで、巻末にノンフィクションの名著100冊がリストアップされているが、猪瀬直樹の本は紹介されていない。『ミカドの肖像』が大宅賞を受賞したときの選考委員だった立花隆は、単なるデータの寄せ集めだとして大反対した、と聞いたことがある。佐野眞一も同じ理由から選んでいないのだろうか。ちょっと気になった。

2009年11月25日水曜日

Widgetbox スライドショー 追加

このブログにスライドショーを追加してみた。

携帯で閲覧できるようにしてみたけど、一日に訪れる人は約5人。その内の何人が携帯で見たいと思うかというと、だぶんゼロ。あまり意味がないなと感じていた。

また、各記事に写真を投稿するようにしているが、過去写真はなかなか見ることはない。そこでブログ内の写真をスライドショーにしてくれる、さらにその写真をクリックすると当該する記事にジャンプしてくれるサービスを探してみた。しかし、最近のスライドショーの流行りはFrickerやPicasaと連動していて、クリックするとそれらに飛ぶものばかり。その写真のあるブログの記事には飛んでくれるようなものがない。

そんなときにBloggerの公式ブログで試験的なサービスを先行して紹介しているBlogger Buzzで、Widgetboxのスライドショーサービスが紹介されているのを発見。WidgetboxはGoogleグループではないらしいが、Googleの公式ブログに紹介されているのだから問題はないだろうということで登録をして、スライドショーを作成してみた。

有料会員と無料会員にわかれており、当然無料会員に登録。作成は簡単だったが、どうやってHTMLを取得するかわからない。有料会員にさせるためのボタンが目立つようになっており、HTMLが探せず苦労する。試行錯誤を繰り返し、ようやくできたのがコレ。


スライドショー

スライドショー形式で最新の投稿記事の写真から過去に遡っていく。カーソルを写真の上に置くと、その写真の記事のタイトルが表示されるようになっており、クリックするとその記事にジャンプするという優れもの。

一方で、無料会員版は広告が表示されたり、カスタマイズにも制限がある。「Get Widget」というタブも表示したくないが、これらは有料会員版でないと削除することが出来ない。また、写真をクリックして当該記事にジャンプすると、画面の一番上にWidgetboxのバーが表示されるようになってしまう。写真も20枚までしかスライドショーにならない。もっとも無料会員なのでしょうがないが。

というわけで、モバイル版ブログパーツは削除することに。記念にQRコードを掲載しておきます。


QRコード

MoBloggerのサービス自体は解約していないので、裏でひっそりと生き続けていると思います。

2009年11月24日火曜日

『「R25」のつくりかた』

ブックオフで450円で買った、『「R25」のつくりかた』(藤井大輔著、日経プレミアシリーズ)を読む。

『「R25」のつくりかた』

実はR25は読んでいないのだが、ビジネスモデルとして興味があったので買ってみた。というわけで、「刺さった」言葉。(文中で「刺さった」という表現があり、気に入ったのでさっそく使ってみる)

「インターネットには、ヤフーのようなポータル(玄関)サイトがあるように、ペーパーメディ、活字メディアのポータル的な存在があっていいのではないか、と」

「ある心理学者が、マキシマイザーとサティスファイザーというタイプを提唱しています。何かをたくさん比較検討する人は、いい商品を買っている確率が高いのですが、実は満足度は低いというのです。これが前者です。逆に後者は選択肢が少ない中でパッと買ってしまったりするのですが、満足度は高い」

「ちょうど首都圏の電車で駅一つ分を移動する二分くらいで読める分量のコラム、というコンセプト。約八百字の同じ文章ボリュームのものがカセット状に並んでいく構成でした」

「僕自身、自分ではっきりとした主義主張があるタイプではありませんでした。でも、好奇心はある。さらに僕には元来、とんでもない面倒くさがりやで、何もしたくないと思っている部分があるわけです。仕事もしたくなければ、外出もしたくない。そういうどうしようもない自分にフォーカスする。そんな怠惰な自分が、ちょっとでも面白いかも、と思えるものは、いい企画になるのではないかと判断していくわけです」

「有料誌は読者から買ってもらっているわけですから、買った側もある程度は内容について了解しているとも言える。しかし、なんの気なしに手に取れるフリーマガジンだからこそ、作り手の責任が重大だと僕は思ったのです」

「おそらく日本はどんどんシュリンクしていってしまうでしょう。だから、常にイノベーションを起こし続けなければいけないというのが、いまの世の中に必要とされるスタンダードではないかと思うのです」

「「頑張れば報われる」というような根拠のない言葉は、情報通でシビアな世界を知っている彼らには、もはや届かないのです」

R25も最近は一時期よりも勢いがなくなりましたが、それはそれだけ社会に受け入れられたということなのかもしれない。

次回は見かけたら、ラックから取ってみよう。

2009年11月23日月曜日

丸の内 コミュニティサイクル

丸ビルの裏に「コミュニティサイクル」なる貸し自転車を発見。

最近、丸の内周辺はショップが増えたり、遊覧バスが走ったりと観光に力を入れている。その一環として始めたのかと思いきや、CO2削減、放置自転車問題などを視野に入れた実験的取り組みであった。


コミュニティサイクル

早速乗ってみようと思ったが、登録料1,000円でICカード作成、最初の30分は無料、30分以降10分ごとに100円の料金設定。有料は当然としても、登録しなければならないのが面倒。結局乗らずじまい。ストックホルムでも同じようなシステムでしたが、登録が必要となると簡単には乗る気になれません。

ICカードをかざして利用

11月30日までの期間限定とのことですが、渋谷、新宿などにも広げて、同じICカードで利用できるようになれば便利だと思います。次に期待。

2009年11月22日日曜日

『キヤノン特許部隊』

ブックオフで350円で買った、『キヤノン特許部隊』(丸島儀一著、光文社)を読む。

『キヤノン特許部隊』

カメラ専業メーカーだったキヤノンで、事務機器事業の立ち上げ当初から特許担当として携わった著者の経験と、日本の特許政策に対する提言をまとめた、とでもいうべき一冊。

ゼロックスの独擅場であったコピー機市場に臨む箇所は読み応えがあるが、後半の日本の特許戦略についてはちょっと冗長な感じが。ただし、アメリカがなぜプロパテント政策として特許に力を入れているのかは理解できる。そして、ポリシーなき戦略は市場に混乱を招くだけで、重点的に対処すべきと説く。

ただ、特許に限らずどの分野でも先端化しつつあり、例えばオリンピックでメダルを取るために全ての選手を底上げするよりも、一部の優秀な選手を重点的に指導する方式に変わりつつあると思う。あらゆる分野がそのようになりつつある今、全てに対応することは不可能なので、国としてあるべき姿を決めて、どの分野を重点的に行えばその姿になれるのかというのを考えるべきなんだろうと思った。あるべき姿がビジョンであり、それに到達する方法が戦略とでも言うのだろうか。

ところで、キヤノンの2000年11月期の特許収入は158億円だったとのこと。単なる大企業でないことを思い知らされました。

2009年11月21日土曜日

『REMOVE BEFORE FLIGHT』

楽天で『REMOVE BEFORE FLIGHT』のキーホルダーを買う。

「REMOVE BEFORE FLIGHT」とは、飛行機のドアの安全確認装置の一種。離陸前にドアを閉めたあと、赤背景に白文字で「REMOVE BEFORE FLIGHT」と書かれたタグ付きのピンを抜くことで、本当にドアを閉めたのかを再確認するものです。抜き忘れた場合、ドアは閉まっていないと感知してエラーになる仕様だと思います。

これをキーホルダーやTシャツにしたジョークグッズが販売されていて、空港職員やフライトアテンダントのカバンに付けられているのを良く見かけていたので、いつかは入手しようと思っておりました。しかしどこで買っていいのやら判らずじまい。フランクフルト空港にある関係者専用のクルーショップに売っていると聞いたのですが、もちろん関係者ではないので買えるはずもなく。長らく入手を諦めておりましたが、何気なく楽天で「REMOVE BEFORE FLIGHT」と検索してみたところ、普通に売っておりました。

プリントではなく刺繍であることを条件に一番安いところを探したところ、本体840円+メール便100円で販売している業者を発見。クレジットカード払いではなかったが、さっそく購入。数日後、無事到着。

布地も厚く、重厚感があります

文字だけでなく、縁取りも刺繍

ホルダー部分も頑丈なつくり

さっそく出張用カバンに付けたいと思いますが、こんなの買って喜んでいるようではまだまだですね・・・

2009年11月20日金曜日

Google 容量追加プラン 値下げ

Picasaウェブアルバムの容量が80GBに増量される。

ある朝、日経新聞を読むと、「米グーグルは10日、大容量メール「Gメール」やオンラインアルバムで利用する追加データ保存サービスの利用料を大幅に引き下げた。20ギガ(ギガは10億)バイトのデータを年間5ドルからの料金でグーグルのデータセンターに保存できる。従来に比べ保存容量当たりの価格を8分の1にした。ネットワーク経由でソフトウエアや情報サービスを利用する「クラウドコンピューティング」の普及につなげる。グーグルは現在、Gメールで7ギガバイト強、アルバムサービスで1ギガバイトの保存容量を無償で提供する。有料サービスは、大量の写真データなどをネットに保存したいユーザーに提供する。従来の価格は10ギガバイトで年間20ドルからだった」という記事を見つける。

すると、Gmailにグーグルからメールが届いていた。


グーグルからのメール

オンラインストレージサービスの容量が増えましたよ、というもの。さっそく確認してみると、なんと80GBに激増。



80GB

従来の一番安いプランは20ドルで10GBだったが、新プランは$20だと80GBに。いつかは値下げするだろうと思っていたが、こんなに早く、しかも一気に80GBにするとは驚き。

ちなみに、新プランの一番安いのは5ドルで20GB。すなわち、従来は20ドルで10GBなので、値段は1/4、容量は2倍になった。10GBでも使い切れていなかったので、80GBなんて数十年持ってしまうかもしれない。また、容量を増やしてから2ヶ月で値下げされたのでちょっと損した気分。来年の更新までは今のままで、更新時に5ドルのプランにダウングレードしようと思う。そして20GBを突破しそうになったときに、再び80GBプランにすると。



やはり世の中はクラウド化になりつつあるのと、既にクラウドでも価格競争が始まっていることの表れなのだろうか。

近い将来、5ドルで20ギガではなく20テラになってしまうのも、あながちありえないこともないと思う。

2009年11月19日木曜日

スウェーデン大使館 『スウェーデンの切手と記念硬貨・メダル展』

スウェーデン大使館で行われていた、『スウェーデンの切手と記念硬貨・メダル展』に行く。

場所は六本木。アークヒルズ森ビルの裏です。周辺は大使館のほかに超高級マンションが並んでいます。こんなところに住んだら日常生活の買い物が大変だろうなと、買えもしないのに心配してしまいます。


スウェーデン大使館 入り口

入り口を入るとそのままギャラリーに繋がっています。思ったとおり、大使館の一角にパネルを並べただけの構成です。


大使館内部

切手が中心で、記念硬貨・メダルは少ししかありません。大使館の案内曰く、スウェーデンは切手発行先進国だそうです。北欧らしく、かわいい切手も。


クリスマス切手


グリーティング切手

かなり渋い展示ですが、3組ほど訪れておりました。ただ、皆さん切手に興味があるというよりは、北欧好きの方々のようでしたが。切手をじっくりと見る機会などないので、楽しめました。ストックホルムには郵便博物館があるので、滞在中に行けばよかったと後悔。

でも、最近はeメールばかりで手紙を書くことはほとんどありません。よって切手も使わずじまい・・・

2009年11月18日水曜日

『それでも会社を辞めますか?』

ブックオフで350円で買った、『それでも会社を辞めますか? 実録・40歳からの仕事選び直し』(多田文明著、アスキー・メディアワークス)を読む。

『それでも会社を辞めますか?』

『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(城繁幸著)をもっとカジュアルにした感じなんだろと思い、読んでみた。

実録と銘打っている割には登場者数は5~6人と少なく、内容はかなり薄い。一時間もあれば読めてしまうのではないだろうか。

読む前から判っていたことだが、もはや40代での転職は不可能に近いということ。業界トップクラスのスキルを持っているとか、一人で支社を立ち上げるぐらいのマネジメント能力があるといった本当に極一部の人は除いて、大半の人は今の会社にしがみつくしかない。そんなことはないと思いたいところだが、もし自分が採用側だったらよほどのことがない限り40代は採用しないだろう。

暗い話になってしまったが、本書に登場する数少ない「勝ち組」の、国内生保から外資系に転職した人曰く、「確かにこの不況の中で先行きは見えず、新規契約を取ることは厳しい状況です。ですがこの環境の厳しさを逆に好機と捉えて、挑戦的な気持ちで動くことを忘れないようにしています」
置かれた環境に対して不平や不満を言うのではなく、自分にはこの環境で何ができるのか、前向きに考えることを忘れずに仕事に取り組み続けているということが、これからの40代に必要な考え方ではないだろうか。

今後さらに景気が悪化すると、今の会社にしがみつくことすら出来ない人が増えてくると思う。そうしたときでも前向きにありたいと思った。

2009年11月17日火曜日

目白 自由学園 明日館

目白にある自由学園「明日館」を訪れる。

「あしたかん」ではなく、「みょうにちかん」と読むそうです。今はひばりが丘にある自由学園の発祥の地です。場所は池袋と目白の中間です。まわりは典型的な都内の古びた住宅地という感じ。その中にぽっかりと開けた空間が出てきます。

明日館 入り口

入場料はお茶付きで600円、無しだと400円。せっかくなので600円支払う。フランク・ロイド・ライト設計の校舎と、手入れされた芝生がきれいです。


校舎

古い建物ゆえに傷みが激しかったらしいですが、修復工事を行い今では立派な姿になっています。そして重要文化財に指定されています。

内部

低層の木と石を使った建物ですが、戦前にこのような校舎で学べたということは、かなりモダンだったに違いありません。建物中央は喫茶コーナーになっており、入場券についた喫茶券を渡すと、紅茶、コーヒーのそれぞれホットかアイス、そしてクッキーかパウンドケーキがいただけます。大きな窓から差し込む明かりが館内を照らします。

喫茶コーナー

コーヒー、紅茶、クッキー、パウンドケーキ

現在は結婚式場としても使われているらしく、何組かのカップルが見学に訪れておりました。派手なホテルや落ち着かないレストランウェディングよりは、こちらのほうがいいかもしれません。でも、おしゃれということで選んでるのであって、ライトの建築物だからという人は少ないんでしょうね。

通りを挟んだ向かいには講堂があります。質素なつくりで、何となく昔の体育館のような感じです。

講堂

目白には隠れた名所が多いです。また渋いスポットを探して訪れたいと思います。

2009年11月16日月曜日

『10年先を読む長期投資』

ブックオフで350円で買った、『10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え』(澤上篤人著、朝日新聞出版)を読む。

『10年先を読む長期投資』

長期投資を実践している人にとってカリスマ的存在の著者だが、雑誌の記事は読んだことはあっても書籍は読んだことがなかったので、読んでみた。内容は極めて平易で、ある程度の金融知識のある人ならば全て知っていることと思う。

かつてのような高金利政策はありえないので、貯蓄から投資への流れは必然、ならば将来あるべき姿の社会を実現してくれるだろう企業に投資をすることで、社会は自分の望むべき方向に進み、子や孫のためにもなる、という思想に基づいてる。

そして、優良企業の株を暴落時や周りに釣られて安くなってしまったときに購入し、それを5年、10年と持ち続けることを指南している。ただ、どの個別株を買っていいか判らないし、いつが安値なのかもわからない人には維持費の安い投資信託(もちろん「さわかみファンド」)を薦めている。

しかし、さわかみファンドは運用成績でインデックスファンドに負けているし、さらに維持費の安い投資商品を買いたいならばETFを買った方が良い。だが、著者の考え方には賛同するので、ポリシーのはっきりしない投信や、ETFの仕組みがよくわからない投資初心者には、これをきっかけに投資について勉強するつもりでさわかみファンドを購入してみるのはいいと思う。

何はともあれ、「5年で1億作る!」とか、「FXで10億稼いだ!」などという甘い話はありえず、なにごとも地道にコツコツというのが一番いいのではないでしょうか。アクティブよりもインデックスのほうが運用成績が良いことがそれを一番物語っています。

2009年11月15日日曜日

奥多摩 小澤酒造 澤乃井 酒蔵見学

ままごと屋で食事をした後は、酒造見学へ。

見学は一日に数回行われます。詳しくは小澤酒造のホームページで。お勧めとしては、まずは澤乃井園のどこかで食事をした後、13:00スタートの見学がいいと思います。お腹が一杯になった後、軽く試飲というのがちょうど良いかと。

見学は当日申し込みでも可能ですが、事前に電話予約したほうが確実です。この回も満員となっておりました。開始時間の10分前に澤乃井園の売店脇で整理券を受け取り、地下道を通って通りの向こう側にある酒造に行きます。

地下道

トンネルを潜ると、そこは酒蔵です。まさに蔵で、期待していた光景です。社員の方に整理券を渡して待合室へ。

酒蔵

まずは待合室で日本酒とはどういうものかのレクチャーを受けます。そして蔵の中へ。大きなタンクが並んでいます。思ったほど機械化はされていないようです。当日は祝日だったので操業していないせいか、お酒の匂いもあまりしません。

蔵の中

研いだお米、原酒を絞る機械、古酒などを説明とともに見させてもらいます。話の内容は奥深く、かなり面白いです。

古酒の棚

最後は蔵の裏にある横堀の井戸へ。これが澤乃井で使われている水です。他にも4キロはなれたところからも採取しているそうです。

井戸

そして元の待合室に戻り、お楽しみの試飲です。銘柄は「秋あがり」。ウンチクを身に付けた後だけあって、味が深く沁みるような気が・・・

試飲中

これで酒造見学は終了。そして再び澤乃井園に戻り、今度は有料で利き酒を。ほとんどのお酒が一杯200円でお猪口は持ち帰ることが出来ます。そしておかわりは100円引き。ただしお猪口は付きません。

利き酒処

さきほどまで聞いていた説明の確認と、日本酒を飲む人が減っていて経営も大変だろうから応援しなくてはと勝手に決め込み、たくさん呑んでしまう。それぞれ味に特徴があり、楽しめます。最後は売店でお土産(もちろん日本酒)を買って帰途へ。同じ敷地内にある櫛かんざし美術館には行かずじまい。すっかり酔っ払ってしまいました。

というわけで、都心から遠足気分で楽しめるスポットです。帰りの車中は試飲と利き酒が回って熟睡できます・・・

2009年11月14日土曜日

奥多摩 小澤酒造 澤乃井 ままごと屋

奥多摩にある日本酒「澤乃井」の蔵元、小澤酒造を訪れる。

普段はビールや焼酎を呑んでいますが、今回は日本酒を飲むべく蔵元へ。最寄り駅はJR青梅線の沢井駅。東京から中央線、青梅から青梅線奥多摩行に乗り換えて約1.5時間。周りは山々に囲まれています。

JR沢井駅

駅を降りたらガードをくぐり、下へ降りていきます。左側は小澤酒造です。

小澤酒造に続く坂道

通りに出たら信号を渡り左側へ。小澤酒造が見えますが、そのまま通り過ぎてまずは澤乃井園へ。

小澤酒造

一帯は小澤酒造の城下町(かなり大げさ)になっています。系列の食事処「ままごとや」へ直行。ここはコースしかありません。さっそく一番安い、それでも3,800円のコースを注文。

まゝごとや二階

純和風の趣のある建物です。案内された席に座ると、机の上にはひざかけが。これは持ち帰っていいそうです。また同じ敷地内にある櫛かんざし美術館の割引券もいただけます。


ひざかけ

料理は上品な造り。葡萄ジュースに始まり、ゆば、卯の花、しゅうまい、ままごと盛、がんも煮付け、きびおこわ、豆乳パンナコッタなどなど。

ままごと盛

窓からは奥多摩の自然が満喫できます。

ままごと屋の二階から

食後は沢に降りてみました。都内にもこんなところがあるとは。当日は天気も良く、ゴロゴロするのに最適でした。


ここで時間をつぶして、酒蔵見学の時間まで待ちます。酒蔵の様子は次回・・・

2009年11月13日金曜日

Google Wave

グーグルからGoogle waveの招待状が届く。

グーグルの新サービス、グーグルウェーブのプレビュー版にログインできる招待状が届いた。それに関するネット上の記事を以下に転載。

「米Googleは、同社が開発中の次世代コミュニケーションプラットフォーム「Google Wave」の招待状を、30日に発送開始すると発表した。
 招待人数は10万人で、1)6月に開始されたデベロッパープレビュープログラムのアクティブな参加者、2)Google Waveの最初の参加者でフィードバックを提供することに同意したユーザー、3)Google Appsの選ばれた顧客――が対象。

 また、招待状が発送される一部のユーザーに対しては、次に招待状を発送する候補者について推薦を求める。これは、Google Waveが友人や家族、同僚らと使用すると一層便利なサービスであるという特性によるものだ。

 Google Waveは5月に発表されて以来、大きな注目を集めてきた。Googleでは、これまでにスケーラビリティ、安定性、速度、ユーザビリティにほとんどの労力を注ぎ込み、今回のプレビューにこぎつけたとしている。」

私の場合は、2)Google Waveの最初の参加者でフィードバックを提供することに同意したユーザーに該当し、一部のユーザーに対しては、次に招待状を発送する候補者について推薦を求める、になっていた。

全世界で何十万、いや何百万人の人が登録をしただろうが、そのうちの10万人に選ばれたとはまさに幸運。本当ならその運でジャンボ宝くじに当選して欲しかった。

というわけで、早速ログイン。

Google Wave画面

基本的にはメイラーだけども、メールだけでなく、チャットもビデオもゲームもリアルタイムで出来て、コミュニティを作れば見知らぬ人とも共通の話題で話し合うことが出来る、ということだろうか。

ところが、どうやって使っていいのかさっぱり判らない。相手がいないと意味がなさそうだが、その相手をどうやって登録すればいいのかわからない。自分のメールアドレスも割り振られており、○○○○@googlewave.comとなっているのだが、そこに送っても宛先不明で戻ってきてしまう。現状では、招待状を送った相手しかやりとりができないのだろうか。といいつつも、招待状は8通しかない。

というわけで、しばらく格闘してみます。これでさらにグーグルから離れられなくなりそうです・・・

2009年11月12日木曜日

『中南米が日本を追い抜く日』

ブックオフで400円で買った、『中南米が日本を追い抜く日 三菱商事駐在員の目』(石田博士構成、朝日新聞出版)を読む。

『中南米が日本を追い抜く日』

南米に駐在している三菱商事の社員達が、もっと南米を知ってもらおうと社内向けにメールで情報発信しているものをまとめたのもの。社内報に近いので深い洞察はなく、軽く読める。

南米というと重債務国、貧困、悪い治安といったイメージが強いが、本書を読むとそういったステレオタイプ的なイメージよりも、将来性のほうが強く感じられる。農業は当然のこととして、工業、石油、ITでも発展を続けていることがわかる。

ただ、安くて品質が良くても日本で売れるとは限らず、例えば牧草で育った牛は肉が草臭くなるので、穀物で育った牛を食べている日本では売れない。このような見えない非関税障壁ともいえる文化の違いから売れない商品は多々ある。そこで、売り先を日本ではなくアジアの他の国に切り替えて、販路を広げるといったことも行っている。そして、文化の違いを次のように推察している。

「大豆やトウモロコシがマレーシアやタイに売れた。だが、なぜかフィリピンには売れなかった。はじめは理由がわからなかった。だが、そのうちに思い当たった。日本もフィリピンも、米軍が進駐した。一方、マレーシアやタイは米国よりも欧州の影響をより色濃く受けている。アルゼンチンはイタリアとスペインの影響が強い、いわば「欧州の飛び地」だ。西洋的な食習慣を米国から与えられたのか、欧州から学んだのか。輸出先にできるかどうかは、ここに大きな違いがあるのではないだろうか」

南米でのビジネスの大変さも書かれているが、南米のことよりも南米で働く商社マンのほうが凄いなと感じた。こういう人たちがいるから日本の製品が海外で売れて、そして海外の製品が日本で売られているのだろう。

ところで、ガソリンが一番安い国はベネズエラだそうで、リッター5円以下とのこと。クウェートより安いところがあったとは驚き。

2009年11月11日水曜日

トルコ航空 TK46便 エコノミークラス 機内食

深夜発のTK46便ですが、夕食は普通に提供。

サービスはいまいちのトルコ航空ですが、機内食はそこそこ美味しいです。まずは夕食。深夜に提供されるので、正しくは夜食かも。

夕食

ビールにぴったりのピリッと唐辛子の効いたペンネ。ラウンジでもしっかり呑みましたが、ついついビールが進んでしまいます。そして関空到着間際の朝食。関空着は16:55なので、正しくは遅めの昼食、もしくは早めの夕食かも。


朝食

チキンですが、パサパサしておりイマイチ。

関空到着後は、いったん荷物をピックアップ。そして入国審査を受けてから国内線へ乗り継ぎとなります。入国審査では何故成田へ直接戻らなかったのか聞かれましたが、成田便がないからしょうがないんですが。そして久しぶりにカバンを開けられてしまう。

関空から羽田まではJAL186便。イスタンブール=羽田間でチケットを予約したら、ANAではなくJALでした。かつてトルコ航空と日本航空がコードシェアしていた名残なのでしょう。もっとも、JAL便のほうが乗り継ぎが時間が短いので良かったのですが。関空=羽田間のマイルなんて数百マイルなので、特にスターアライアンス系である必要もありません。

というわけで、関空経由で無事に羽田に到着。トラブルもなく無事に終了。これで中東出張記もおしまい。

2009年11月10日火曜日

イスタンブール アタテュルク国際空港 ビジネスクラスラウンジ シャワー

アタテュルク国際空港のビジネスクラスラウンジでシャワーを浴びる。

トルコ航空は成田便をデイリー就航しておりません。あいにく帰国日は成田便がない曜日。ということで、いったんTK46便で関空へ飛び、国内線に乗り換えて羽田まで。しかも、TK46便はイスタンブール発23:40という、しんどいスケジュール。面倒ですが、仕方ありません。

イスタンブール市内から空港までは、行きと全く逆ルート。ラウンジでシャワーを浴びたかったので、早めに空港に到着。さっそくチェックインするがトラブル発生。座席を確認すると、非常口前の席を指定していたはずなのに普通の席であることが判明。そういえば、予約時にトルコ航空に電話して非常口前を指定しましたが、往復ともに同じ座席番号に。成田線はボーイング777、関空線はエアバスA340なので、シート配列が違うはずと言っても、なぜかオペレーターは同じですと言い張っていた。ますますトルコ航空への心証が悪くなりつつ、運良く非常口前が空いていたので変更してもらう。早めにチェックインして良かったです。

空港も出国審査が厳しいこともなく、難なくスルー。というわけで、さっそくトルコ航空のラウンジへ。シャワーがあることは往路で確認していたので、シャワー室近くにいた係員にバスタオルをくれと言ったところ、入り口の受付でもらえるとのこと。受付へ行くと、職員は微動だにせずPCに入力中。目の前に立っているの完全に無視。シャワーを浴びたいんだけどと言ったところ、無言で渡してくれたのがコレ。


お手拭とスリッパ

レストランで使う、使い捨てお手拭モドキの大型版2つと、ペラペラの使い捨てスリッパ。バスタオルがお手拭モドキとは唖然。トルコ航空だからしょうがないと諦めてシャワー室へ。シャワーは個室になっておらず、カーテンで三つに区切ってあるだけ。シャワーもトルコ式なのかわかりませんが、かなり古い作り。しかも、お湯はぬるい。そして石鹸、シャンプーは無し。

荷物は手前のロッカーにおいて、シャワーを浴びます。浴び終わって服を着ますが、床一面がビチョビチョなので、パンツとズボンをはくのに一苦労。


シャワー室

それでも汗を流して、手荷物で持参していた新しい服に着替えられたので良しとしないと。あとはラウンジでビールを呑んでくつろいでおりました。これから苦行が始まりますから・・・

2009年11月9日月曜日

トルコ イスタンブール 国鉄スィルケジ駅

地下宮殿の後、観光客が少ない場所を求めて国鉄スィルケジ駅へ。

場所はガラタ橋周辺の桟橋近くにあります。オリエント急行の終着駅だそうですが、地味です。

国鉄スィルケジ駅

中もシンプルな作り。そしてほとんど人がいません。閉鎖された市場のような感じ。


駅舎

電車が来ましたが、動力車だけです。当然ながら乗り降りする人は居らず。


電車

人がたくさんいればヘルシンキ中央駅のように動画でも撮ろうと思いましたが、ここまで地味だと食指も動かず。後で知ったことですが、オリエント急行博物館が併設されていたようです。そこだったら観光客も少なかったことでしょう。失敗・・・

というわけで、市内観光はこれでおしまい。いよいよ帰国です。

2009年11月8日日曜日

トルコ イスタンブール 地下宮殿

スルタンアフメット・ジャーミィを諦めて、街をさまよう。

メジャーな場所は全て長蛇の列。スルタンアフメットの前にあるアヤソフィア博物館も人、人、人。

アヤソフィア博物館

いくら時間があるとはいえ、並ぶのは辛いです。ということで、直ぐに入れそうな地下宮殿へ。並んでいたのは10人程度。しかも、どんどん進んでいきます。地下宮殿への入り口を日本で例えるならば、京成博物館動物園駅にそっくり。


地下宮殿入り口

入場料を払って階段を降りていくと、ライトに照らされた幻想的な世界が現れます。

地下宮殿内部

暗いですが、ひんやりとして気持ちいいです。これぞ自然の冷房。たまに天井から水滴が垂れてきて、ドキッとさせられますが。下は水が貯まっており、魚が泳いでいます。そのまま奥に進むと、有名なメデゥーサ像が登場。

メデゥーサ像

昔の人は凄いものを作ったものだと感心。地下宮殿の見所はメデゥーサぐらいなので、直ぐに見終わってしまいますが、外に出ても暑いのでゆっくりと観覧。

以上、軟弱な観光記でした。